カリウム:多く含む食品と効果を紹介!




カリウム

 

カリウムは成人で140g程存在し、カリウムの約98%が細胞内液中に、残りの2%が細胞外液中に

存在します。細胞内のカリウムとナトリウムの濃度差は、細胞の膜にあるカリウムとナトリウムを

汲み出すポンプ機能により正常に保たれています。

 

カリウムとナトリウムは相互に作用しつつ、浸透圧の調整水分の保持神経伝達ホルモンの分泌

などに関わっています。また、酵素反応を調節することによりエネルギー代謝にも

関わっています。

 

カリウムは、ナトリウムの尿中への排泄を促すため、食塩の取りすぎによる

高血圧に対して、血圧を下げる作用があります。

 

カリウムが不足するとどうなる?

 

健康な人であれば、下痢や多量の発汗以外では、不足することはありませんが

高血糖や糖尿病により、尿量が増えると尿中へのカリウム排泄量が増加し

体内のカリウムが不足する場合が出てきます。

 

その場合、食欲不振、低血圧、不整脈などが起こりやすくなります。

 

カリウムが多い食品はこちら!

カリウムを多く含む食材 ほうれん草 1/4束(60g)で

414mg

カリウムを多く含む食材 トマトジュース 1缶で

494mg

カリウムを多く含む食材 バナナ 1本(90g)

324mg

カリウムを多く含む食材 じゃがいも 1個(120g)で

492mg

 

一日でどれぐらい取ればいいの?

30歳の男性では

目安量:2,500mg

目標量:3,000mg以上

 

30歳の女性では

目安量:2,000mg

目標量:2,600mg以上

とりすぎるとどうなる?

必要を上回る量を摂取した場合、尿から排泄されるため日常的には

取りすぎる心配はありません。

 

肝臓の機能が低下している人の場合、排泄する機能が働かないため

カリウムを体内に溜め込んでしまい、高カリウム血症になることがあります。

その場合、疲労感、精神障害、不整脈などが起き、死に至る危険性があります。

 

なるべく簡単に摂取するには

いも類、野菜、果物に多く含まれています。

水洗いしただけでは大丈夫ですが、塩もみ、煮るなどして細胞壁が壊れると

溶け出してしまいます。果物や野菜を生で食べるか、煮物や汁物として

汁も一緒に食べれるように工夫しましょう。