セレン:多く含む食品と効果を紹介!




セレン

 

セレンは主に酸化を防ぐのに働き、老化や動脈硬化の予防に役立ちます。

摂取したセレンは、小腸上部から吸収されます。

体内のセレン量は尿中への排泄量によって調節されており

成人の体内には約13mg含まれています。

 

セレンは強い抗酸化作用を持つ、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素の

構成成分になっており、体内の酸化物質から細胞を守っています。

また、セレンはイオウ、ヒ素、カドミウム、水銀などの毒性を軽減させます。

 

セレンが不足するとどうなる?

 

土壌中のセレンが低い地域では、セレンの欠乏症が起こりますが

日本人の食生活では、セレンが不足することは稀です。

 

欠乏すると克山病と言われる心臓疾患が起こります。

また、貧血、関節炎、成長阻害、筋肉萎縮などが言われています。

 

 

セレンが多い食品はこちら!

セレンを多く含む食品 マガレイ 1尾(100g)で

110μg

セレンを多く含む食品 クロマグロ 刺身6切れ(80g)で

88μg

セレンを多く含む食品 豚レバー 80gで

54μg

セレンを多く含む食品 パスタ 1食分(100g)で

63μg

 

一日でどれぐらい取ればいいの?

30歳の男性では

推定平均必要量:25μg

推奨量:30μg

耐用上限量:460μg

 

30歳の女性では

推定平均必要量:20μg

推奨量:25μg

耐用上限量:350μg

 

とりすぎるとどうなる?

セレンは必須ミネラルの中では毒性が強いため

取りすぎには特に注意が必要です。

 

慢性的に取りすぎると、脱毛、爪がもろくなるなどの症状が出ます。

吐き気などの胃腸障害、神経障害などの慢性的中毒症状が現れることもあります。

 

なるべく簡単に摂取するには

セレンは魚介類に多く含まれます。

また、植物性食品中のセレンは、植物が育った土壌中の濃度を強く反映するため

アメリカ産の穀類や豆類はセレンの含有量が多くなります。

日本で製造されるパスタやパンは、アメリカ産の小麦を使うことが多いため

セレンの含有量は多めです。

 

日本で平均的な食事をしていると、一日の摂取量は100μgとなり

推定平均必要量を上回っています

別途、サプリメント等で取りすぎないように注意しましょう。