鉄:多く含む食品と効果を紹介!

2019年12月22日




 

鉄は主に小腸上部から吸収され、骨髄、肝臓、秘蔵などの臓器へ運ばれ貯蔵されます。

成人の体内には、4g程の鉄が含まれます。

体内の鉄のうち、65%は赤血球のヘモグロビンと結合しており、肺から取り込んだ酵素を

全身の細胞に供給しています。4%程は筋肉にあります。

 

残りの30%程が、貯蔵鉄として肝臓、骨髄、脾臓に存在し、出血した時などに

利用されます。

 

体内に吸収された鉄の大部分は、骨髄で赤血球の合成に使われます。赤血球の寿命は約120日。

寿命が来ると脾臓で破壊されます。

壊された赤血球の鉄は繰り返し、赤血球の合成に再利用されるため、鉄は殆ど体外に排出されませんが

女性の場合は、月経により毎月鉄が失われます。

 

鉄が不足するとどうなる?

 

鉄欠乏性貧血を発症し、めまい立ち眩み動悸など様々な症状が現れます。

鉄の欠乏は、通常はそれ程起こりませんが、女性の月経、消化器系の病気による出血で

鉄が失われることで起こります。

また、成長や妊娠などで鉄の必要量が増えることで、欠乏する場合もあります。

 

鉄が多い食品はこちら!

鉄を多く含む食品 豚レバー 80gで

10.4mg

鉄を多く含む食品 アサリ 10個(40g)で

1.5mg

鉄を多く含む食品 厚揚げ 1/2枚(100g)

2.6mg

鉄を多く含む食品 小松菜 1/4束(80g)で

2.2mg

 

一日でどれぐらい取ればいいの?

30歳の男性では

推定平均必要量:6.5mg

推奨量:7.5mg

 

30歳の女性では

推定平均必要量:9.0mg

推奨量:10.5mg

とりすぎるとどうなる?

吸収率が低く、また、体内に必要以上に吸収されない仕組みになっているため

通常の食事では、取りすぎることはありません。

 

サプリメント等で、過剰に取り続けると

便秘や嘔吐などの胃腸障害が起きやすくなります。

 

なるべく簡単に摂取するには

レバー赤身の食肉魚肉、一部の緑黄色野菜アサリシジミなどに多く含まれます。

鉄は吸収率の低い栄養素ですので、鉄の吸収を助けてくれるビタミンC

一緒に摂取すると良いです。