ヨウ素:多く含む食品と効果を紹介!




ヨウ素

 

体内のヨウ素の大部分は甲状腺に含まれておおり、成人の体内に約13mg含まれます。

ヨウ素は主にチロキシンや取りヨードチロニンを作る材料となり、主にたんぱく質の合成や

酵素作用に働き、甲状腺ホルモンの成分となっています。

 

甲状腺ホルモンは、酸素の消費を高め、エネルギーを生み出します。

また、細胞の活動を高めて、骨形成やたんぱく質の合成を増加させて交感神経の働きを活発にします。

乳幼児など成長期の子供の発育を促進します。

 

ヨウ素が不足するとどうなる?

 

ヨウ素が欠乏すると血液中の甲状腺ホルモンの量が減るので、脳の下垂体から甲状腺を刺激する

ホルモンの量が出ます。これを受けて甲状腺が肥大化し、喉の部分が腫れる甲状腺肥大になります。

この状態が継続すると肥大したままになると甲状腺種となります。

 

疲労感、新陳代謝が鈍り、胎児では発育が止まるクレチン症などが起こります。

ヨウ素は海産物に多く含まれているため、欠乏症は日本では稀です。

 

ヨウ素が多い食品はこちら!

ヨウ素を多く含む食品 まこんぶ(素干し) 10gで

20000μg

ヨウ素を多く含む食品 ひじき 大さじ1(5g)で

2250μg

ヨウ素を多く含む食品 昆布の佃煮 15g

1650μg

 

一日でどれぐらい取ればいいの?

30歳の男性では

推定平均必要量:95μg

推奨量:130μg

耐容上限量:3,000μg

 

30歳の女性では

推定平均必要量:95μg

推奨量:130μg

耐容上限量:3,000μg

とりすぎるとどうなる?

ヨウ素を取りすぎると、不足した場合と同じ症状が出ます。

甲状腺が肥大し、甲状腺腫となります。

ヨウ素が多すぎても、甲状腺ホルモンがうまく作れなくなるためです。

 

なるべく簡単に摂取するには

ヨウ素は海水中に多く存在するため、海藻類や魚介類に豊富に含まれています。

伝統的な日本食の中で海産物を多く食べていれば、不足することはほとんどありません。

肉食が多い人、インスタント食が多い人は、ヨウ素が不足する可能性があるため

ヨウ素不足が起きます。バランス良い食事を心がけましょう。